【後生の一大事】「死んだらどうなるか」が分からない大問題

仏教は、「後生の一大事」を知ることに始まり、「後生の一大事」の解決に終わります。ですから、後生の一大事を知らずして、仏教を理解することはできません。

では、後生の一大事とは、どんなことでしょうか。


人生は、よく旅にたとえられます。日本を代表する小説家・吉川英治は、「人生は旅である。この旅は片道切符の旅である」※1と語りました。昭和の歌姫ともいわれる美空ひばり*は、最大のヒット曲である『川の流れのように』の中で、「生きることは 旅すること」※2と歌っています。

確かに、人生は旅のようなものでしょう。昨日から今日、今日から明日、止まることも引き返すこともできない、時間の旅をしています。

そして、生きとし生けるものは、いずれ、この世の旅を終え、来世に至ります。これを「後生」といいます。

後生、どこへいくのか。死ねばどうなるのか。それが分からないとしたら、とても不安でしょう。この「後生暗い不安な心」がなくならない限り、今を安心して生きることはできません。

仏教を説かれた釈迦(ブッダ)は、この「死んだらどうなるか」が分からない大問題を、後生の一大事と教えられたのです。

仏教を聞く目的は、後生の一大事の解決、つまり、「後暗い心を打ち破り、永久に変わらぬ幸せになる」こと以外にありません。

日本で仏教を正しく伝えられた親鸞聖人(しんらんしょうにん)も、後生の一大事と、その解決の道だけを、生涯かけて明らかにされました。

※1『NHK文化講演会 6』日本放送出版協会(発行)
*美空ひばり(1937〜 1989)歌手
※2『川の流れのように』作詞・秋元康

(『月刊 人生の目的』令和7年6月号より一部抜粋)

①後生の一大事(ごしょうのいちだいじ)
・9歳で出家された親鸞聖人
・「老少不定」の世の中
・「後生暗い心」の解決を
・今生から、永久に変わらぬ幸せ者に

②四苦八苦(しくはっく)
・すべての人が、避けることのできない苦しみ
・本当に明るい人生を送るために、仏教は「死」を問題にする

③仏弟子(ぶつでし)

全文は本誌をごらんください。


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