旅行は計画している時が一番、楽しい
先号に続いて、8種の「生きがい」の5番目、「目標」について考察します。
ノーベル文学賞を受賞したバーナード・ショーは、シェイクスピアに次ぐ劇作家の巨匠と評されています。その代表作『人と超人』で、夢がかなうことも、かなわないことも、どちらも悲劇だと語ったことは有名です。
ねえ、人生には二つの悲劇がありますよ。一つは心からの願いがかなえられないこと、もう一つはそれがかなえられること。
『人と超人』バーナード・ショー(著)喜志哲雄(訳)
「旅行は計画している時が一番、楽しい」と言う人がいます。あこがれの地に、いざ到着してみると、期待したほどではなかったという経験をしたのでしょう。せっかく海外までオーロラ観賞に行ったのに、いつも自宅のパソコンで見ているオーロラのほうがきれいだったという、笑えない話もあります。
私たちの描く「目標」も同じです。遠くにある時は素晴らしく見えますが、「やった!」とたどり着いた瞬間、何かが心に忍び寄ります。
ようやくかなった夢なのに、「得られたものはこれだけか」と、ガッカリした体験はないでしょうか。皮肉なことに、苦労を重ね、大きな目標を達成した時ほど、「私は何をやっていたのだろう」「こんなことに苦しんでいたのか。もっと何かがあるのでは……」と、拍子抜けしたような、奈落の感覚に一転しやすいのです。
(『月刊 人生の目的』令和7年6月号より一部抜粋)
続きの主な内容
- 大きな目標を達成すればするほど、心に深い傷が残る
- 夢を実現し、宇宙へ3回行った野口聡一氏の苦悩
- 「自分は何者なのか」を知らなければ、人生の目的は分からない
全文は本誌をごらんください。
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