「因果の道理」誰もが知りたい運命の仕組み 「幸・不幸」を決めるポイント

仏教とは、約2,600年前、インドで釈迦(ブッダ)が説かれた教えです。

仏教を、一本の木にたとえると、その根幹にあたる教えが「因果の道理」です。

根がなければ木は枯れてしまいます。幹を切ったら木は倒れるしかありません。根幹にあたる因果の道理が分からないと、仏教は全く分からないのです。

釈迦の教えは経典に書き残されています。その数は7,000冊以上もあります。

それら一切の経典に、一貫して流れているのが因果の道理という教えなのです。

因果の道理の「道理」とは、いつでも、どこでも変わらないことをいいます。仏教の言葉でいうと「三世を貫き、十方を普く真理」です。

「三世を貫き」とは、過去・現在・未来を通じて、いつでも変わらないことをいいます。

「十方を普く」とは、東・西・南・北・上・下・四維(しゆい)(北西・南西・南東・北東)の十の方角、つまり、どこでも変わらないことをいいます。

日本の歴史でいえば、平安時代も、江戸時代も、明治時代も、令和の現在も変わらないことを「道理」といいます。

日本だけでなく、アメリカでも、中国でも、フランスでも、ブラジルでも、どこの国でも変わらないことだけを「道理」というのです。

次に「因果」とは、原因と結果のことです。

どんな結果にも必ず原因があります。

「風邪を引いて会社を休んだ」という結果が起こったとします。その原因は、雨の中、傘をささずに歩いたので体が冷えたからかもしれません。風邪を引いている友人から感染したのかもしれません。いずれにしても、必ず、風邪を引いた原因があったはずです。「財布をなくした」という結果が起こったとします。それは、服のポケットやカバンへの入れ方が悪かったので落としたのかもしれません。うっかりと、どこかへ置き忘れたのかもしれません。その原因を突き止めてこそ、再発を防止することができるのです。


もちろん、原因が分からないこともあります。例えば、大空を飛んでいる旅客機が海へ墜落したとします。飛行中の高度、速度、エンジンの回転数などのデータを記録したフライトレコーダーを分析すれば、原因を究明することができます。しかし、機体が海の底へ沈んでしまい、フライトレコーダーを回収できない時は、「原因不明」と発表せざるをえません。

しかしそれは、原因がなかったのではありません。飛行機の故障や、パイロットの操縦ミスなど、必ず何らかの原因があったはずです。 仏教では、原因なしに起こる結果は、万に一つ、億に一つもないと教えられています。

仏教では、私たちが最も知りたい運命(幸せ・不幸)についての因果関係を、次のように明確に示されています。

善因善果(ぜんいんぜんか)
善い因(タネ)をまけば、 善い結果(幸せ)が現れる。

悪因悪果(あくいんあっか)
悪い因(タネ)をまけば、 悪い結果(不幸)が現れる。

自因自果(じいんじか)
自分のまいた因(タネ)の 結果(幸せ・不幸)は、 自分に現れる。

ここで、「因(タネ)」といわれているのは「行い」のことです。「果(結果)」とは、いわゆる「運命」のことです。

釈迦は、
「善い行いをすれば、幸せという善い運命が現れる。悪い行いをすれば、不幸という悪い運命が現れる」
と教えられているのです。

(『月刊 人生の目的』令和6年6月号より一部抜粋)

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