Q.認知症の母に、どう接すればいいでしょうか

認知症の母に、どう接すればいいでしょうか
母が認知症になり、介護が必要になりました。私が家で引き取って介護をしています。
母の認知症は進行していき、最近では会話が通じなくなったり、おかしな行動をとったりするようになってきました。生んで育ててくれた母ですので、できる限り自分で介護したいと思っているのですが、心身共に疲れてしまい、施設に入れることも考えています。
そんな母に対して、どのように接していけばいいのでしょうか。

年を取るということは、今までできていたことができなくなることだ、と認めましょう
超高齢社会の到来とともに、認知症の介護が、いよいよ社会全体の課題となってきました。厚生労働省の推計によると、令和12年(2030)には、認知症を患う人の数は、約520万人、65歳以上の約7人に1人が認知症になると予想されています。
それと同時に、介護をめぐる悩みも増え、私のところにも、認知症の親の介護で悩む人の相談が後を絶ちません。
家族としても、社会としても、大きな価値観の転換が求められているのではないかと思います。
私は今まで、子育てに関する本をたくさん書いてきましたが、最近、お年寄りの介護にも、子育てと共通することがたくさんある、と感じるようになりました。
子どもがキレたり、暴れたりすることの背景にあるのは、子どもの寂しさであったり、過去に受けた被害体験の裏返しといわれます。
お年寄りがどなったり、暴言を吐いたりすることの背景にあるのも、孤独であったり、周囲から責められている、と感じているからかもしれません。
子どもをついつい叱ってしまうことの背景にあるのは、子どもに対する要求水準が高すぎるからです。できて当たり前と思ってしまうと、できない時についつい叱ってしまいます。
お年寄りについつい怒ってしまうのも、大人だったらこのくらいできて当たり前、と思っているからかもしれません。
かつては尊敬していた親が、こんなこともできなくなるのか、それを心の中では、まだ受け入れることができていないのかもしれません。
ついついお年寄りにイライラしてしまうのは、お年寄りに対する要求水準がまだ高すぎるのではないでしょうか。
子どもが幸せに生きるために何より大切なことは、「自分は生きている価値がある」「自分は必要とされている」と、自分の存在に対する自信を育むことです。
お年寄りも、自分は周囲から必要とされている、人として尊重されていると感じられると、穏やかになり、笑顔が出てくることがあります。
逆に、自分は誰からも必要とされていない、バカにされている、無視されている、と思うと、攻撃的になったり、意欲を失ったり、妄想的になったりします。
(『月刊 人生の目的』令和8年2月号より一部抜粋)

88ページ/A4変型
定価:700円(税込)
続きの主な内容
・高齢者の心のケアを学んでいきましょう
・お年寄りに、「自分は大切にされている」と感じてもらうことが、最大の心のケアになります
・「あなたが大切だ」という気持ちの伝え方
・残された時間を、笑顔で過ごすために
全文は本誌をごらんください。
『月刊 人生の目的』は書店ではお求めになれません。
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