人生の「目的」と「目標」は違う 生きている今、変わらぬ幸せに

総作画監督(アニメ映画『親鸞 人生の目的』)
西川千尋さん

考古学者になることを夢みていた西川千尋さんは、大学時代に親鸞聖人の教えに出会い、アニメ制作の道へ進路を変更しました。

関西大学を卒業後、アニメーターを目指し、代々木アニメーション学院へ進学。

努力を重ねて身につけた技術は、アニメ業界から高い評価を受け、西川さんは、『名探偵コナン』『カードキャプターさくら』『ちはやふる』『3月のライオン』など、著名なアニメ作品の制作に活躍していきます。

しかし、西川さんの念願は、親鸞聖人(しんらんしょうにん)の教えを伝えるアニメ制作に参加することでした。その願いがかなったのは平成28年に公開された『なぜ生きる 蓮如上人と吉崎炎上』からです。以後、高森顕徹先生の書籍を原作とするアニメ映画『歎異抄をひらく』、『親鸞 人生の目的』の制作にも携わり、大きな役割を果たしてきました。

特に、現在全国で上映されている『親鸞 人生の目的』には、総作画監督として長年磨き上げてきた腕を振るっています。西川さんは、親鸞聖人の教えを明らかにするために、どのようなことに気をつけてきたのでしょうか。東京でアニメの仕事を続けている西川さんにインタビューしました。

西川 中学時代から、「古墳を掘りたい!」と思っていました。考古学者になりたくて関西大学へ進学したのです。

西川 知人から、「あなたの人生の目的は何ですか」と聞かれた時、最初は、「古墳を掘ることです」と答えていました。

でも、よく考えてみると、本当に「人生の目的」といえるのだろうか、と疑問になってきたのです。

西川 はい。学生時代に、知人から、そのように教えてもらいました。

私が考古学をやりたい、古墳を掘りたいと思っていたのは、あくまで一時的な「目標」であって、「人生の目的」とはいえないことに気づいたのです。仮に、私が古墳を発掘して、大発見したとしても、それで「生きていてよかった!」と大安心、大満足できるとは思えません。その喜びは、ほんのちょっとの間のことで、さらに次の成果を出さなければならないと、追い求めるでしょう。

実際、あの頃、旧石器捏造事件が世の中を騒がせていました。ある研究者が、こっそりと自分で旧石器を土の中に埋めておき、それを自分で発掘して、「大発見をした」と公表していたのです。これも、一つの目標を達成しても、次へ、次へと追われるプレッシャーから起こった事件ではないでしょうか。

このように考えると、考古学は、一時的な喜びしか与えてくれない「目標」であって、「人生の目的」ではないと納得できたのです。

幸せになるには、「人生の目的」と「目標」の違いを、しっかりと知らなければならないと思いました。

(『月刊 人生の目的』令和7年8月号より一部抜粋)

80ページ/A4変型

定価:700円(税込)


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