生まれながらの不平等は、あきらめるしかないのか

「家族、友人との良好な関係」という「生きがい」を長続きさせるには、感謝が大切だと述べてきました。一番恩を感ずべきは、生んで育ててくれた親でしょう。ところが残念なことに、感謝するどころか、自分の不遇は親のせいだと発言する若者が増えています。そんな世相を映し出す俗語が、2021年に「大辞泉が選ぶ新語大賞」の「大賞」に選ばれ、一躍有名になった「親ガチャ」です。その意味を、大辞泉編集部は次のように定義しています。

子供がどんな親のもとに生まれるのかは運任せであり、家庭環境によって人生を左右されることを、カプセルトイのランダム性に例えた言葉。
(小学館「第6回 大辞泉が選ぶ新語大賞」2021年)


カプセルトイとは、自動販売機に硬貨を入れ、レバーを回すと出てくる、カプセル入り玩具のことです。販売機の透明部分からは、「当たり」がいくつも顔をのぞかせているのに、実際には「はずれ」ばかり出て、悔しい経験をした人も多いでしょう。

「親ガチャ」という用語を広めたのは、自分は「はずれ」を引いたと恨む青少年でした。初めは、親から虐待を受けた子どもが使っていましたが、やがて意味が広がり、貧困家庭に生まれたことも、「はずれ」や「失敗」と表現されるようになったのです。

(『月刊 人生の目的』令和7年9月号より一部抜粋)

88ページ/A4変型
定価:700円(税込)


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