【廃悪修善】「幸せになりたければ、悪をやめ、善をしなさい」
廃悪修善(はいあくしゅぜん)
私たちの幸・不幸は、何によって決まるのでしょうか。誰もが知りたい運命の仕組みを釈迦が教えられたのが、「因果の道理」です。
善因善果…… 善い行いは、善い結果(幸せ)を生み出す。
悪因悪果…… 悪い行いは、悪い結果(不幸)を引き起こす。
自因自果…… 自分の行為が、自分に現れる結果(禍・福)を生み出す。
これは仏教の基本的な教えですから、詳しく解説してきました。
その「因果の道理」の結論は、「悪をやめ、善をしなさい」ということです。
誰しも、不幸になって苦しむのは嫌でしょう。「悪因悪果・自因自果」で、自分の悪い行いが、己の不幸を現出させるのですから、それを避けたければ、悪いことをしないようにすればよいのです。
また、すべての人は幸福を求めています。では、どうすれば幸せになれるのでしょうか。「善因善果・自因自果」と教えられているように、自分が幸せになるには、自分が善い行いをしなければなりません。だから釈迦は、幸福になりたければ、善に努めなさいと、勧められたのです。 「悪をやめること」を「廃悪」といい、「善をすること」を「修善」といいます。この二つを合わせた「廃悪修善」(悪をやめ、善をせよ)こそ、因果の道理の結論なのです。
釈迦は一生涯、この廃悪修善を勧めていかれました。ですから、仏教に説かれていることを一言でいえば、廃悪修善になるのです。それを端的に示す、有名なエピソードがあります。
(『月刊 人生の目的』令和8年1月号より一部抜粋)

88ページ/A4変型
定価:700円(税込)
続きの主な内容
・唐の詩人・白楽天と、樹上で座禅をする僧との問答
・仏教を「学ぶ」とは、教えのとおり、実践すること
②布施(ふせ)
・「布施をすれば、その人自身が幸せになります」
・お金や物を施す時は、相手を選ぶことが大切
・他人に幸せを与えると自分が幸せになる
③人身受け難し(じんしんうけがたし)
・「人間に生まれたことは、とても有り難いことなのだよ」
・人間に生まれたことを、なぜ、喜べないのか
・相対の幸福は、人生の目的とはいえない
・絶対の幸福こそ、永遠に続く幸せ
全文は本誌をごらんください。
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