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「生きがい」は、「自分にとって大切なもの」と言い換えることができます。生きがいが人それぞれなのは、何に重きを置くかという、価値観が異なるからです。
他人に迷惑さえかけなければ、何を生きがいとするかは自由ですが、選択によっては、不幸になることもあります。ディーナーらの研究によると、お金を得ることを重視する人ほど、人生の満足度は下がっていきました。反対に、大切なのは愛だと考える人ほど、幸福度は高くなったのです。
先号で論じた親子関係の次は、夫婦関係について考えてみましょう。恋愛・結婚といっても、生きがいの一つにすぎませんから、その特徴を知れば、生きがい全般の性質が分かるのです。
まず、婚活中の人には恐縮ですが、「結婚さえすれば幸せになれる」という予想は、間違っています。ただしそれは、結婚に限った話ではありません。
結婚をほかのものに置き換えて、「大学に合格すれば」「就職すれば」「金持ちになれば」「家を持てば」それだけで幸福になれると思っているのも、すべて幻想です。その種の錯覚を、ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンは「フォーカシング・イリュージョン」と呼びました。
多くの人は「金持ちになれば幸せになれる」と思い込んでいますが、その根拠を聞かれたら、「欲しい物を迷わず買えたらうれしい」とか、「お金の心配がなくなれば楽」という程度のことしか言えないのではないでしょうか。実際には、高い収入を得るためには、長時間の労働で心身をすり減らしたり、家族と過ごす時間を犠牲にしたりしなければなりません。ですからトータルで見れば、他人が想像するほどには、本人の幸福度は上がらないのです。
ところが私たちは、裕福な人を外から眺めて、身につけているブランド品や、乗っている高級車、住んでいる豪邸など、一面だけに注目(フォーカシング)してしまいます。その結果、全体像を見失い、幻想(イリュージョン)を抱いてしまうのです。
人々は富や名声が手に入れば幸せになれると信じて、必死に追い求めていますが、それらの夢が実現しても、「思っていたのとは違った」と失望することが少なくありません。それは、このフォーカシング・イリュージョンのせいなのです。いったん立ち止まって、自分の生きがい(目標)は、本当に追求する価値があるのかどうか、考え直しても損はないでしょう。
(『月刊 人生の目的』令和7年10月号より一部抜粋)
88ページ/A4変型
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