67歳・女性
孫娘が母親と仲がよく、反抗期がないのが心配です
私の中学二年の孫娘は、母親ととても仲がよく、特に反抗期らしい反抗期もなく、今でも母親と一緒に買い物に出かけたりしています。仲がよいのはいいのですが、一方で反抗期がないのは心配だ、と聞いたことがあります。このまま見守っていてよいものでしょうか。
明橋大二先生
コミュニケーションが取れているならば、そんなに心配はいりません
子どもが成長して思春期になると、いわゆる反抗期に入って、親に口答えしたり、隠し事が増えたりします。学校のこともあまりしゃべってくれなくなります。 親は育て方を間違ったのではないかと心配しますが、実はこれは子どもの成長の証であって、精神的な自立が進んできた証拠。だから反抗期が現れたら、今までの子育てが間違っていなかった証拠で、安心していい、といわれてきました。
逆に反抗期が全くない子のほうが心配で、その場合は、親子関係に何か問題がないか、考えてみたほうがいいともいわれます。
しかし最近の調査では、現役学生の48.3パーセントが「反抗期がなかった」と答えたことが分かりました(16歳から23歳の現役学生600人を対象に実施されたアンケート調査。令和7年 美容皮膚科「リゼクリニック」調べ)。男女に大きな差はなく、ほぼ二人に一人が「反抗期がなかった」と答えたということです。 また、少し前の調査ですが、思春期の反抗期の有無を、子世代と親世代で調査したところ、自分に反抗期がなかったと回答した割合は、親世代では、父親28.1パーセント、母親26.4パーセントに対して、子世代では、男性42.6パーセント、女性35.6パーセントで、やはり親世代よりも子世代で、「反抗期がなかった」と答える割合が増えています(平成28年 明治安田生活福祉研究所調べ)。
私は、反抗期がないことが必ずしも悪いことではないと考えています。特に最近は、昔に比べて頭ごなしに子どもを否定するのではなく、子どもの気持ちを聞いて対応する子育てが広まってきたことも一因としてあると思いますし、もしそうなら、むしろ喜ぶべき傾向といえるかもしれません。ご相談のお孫さんと母親との関係も、よくコミュニケーションが取れているようですから、そんなに心配はないのではないかと思います。
その一方で、反抗期がないことが心配なケースもあります。今回は、二つの場合について考えてみたいと思います。
(『月刊 人生の目的』令和7年7月号より一部抜粋)
88ページ/A4変型
定価:700円(税込)
続きの主な内容
- 心配なケース①
友達のような親子関係の場合
- 心配なケース②
子どもが自分の気持ちを親に全く言えない場合
全文は本誌をごらんください。
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