地震に津波、パンデミック、戦争と、心配の種は尽きません。災害時には、「3の法則」があるといわれます。人は空気がなければ3分、体温を保てなければ3時間、水がなければ3日、食べられなければ3週間で死ぬというものです。もちろん個人差はありますが、食べ物なしでも意外と長く生きられる一方、体温の低下には3時間しか耐えられません。非常事態を生き抜くには、水と食料以外に、防寒グッズも必須でしょう。
私たちに振りかかる災難は、自然災害のほかにも、病気や交通事故、火事、犯罪など、枚挙にいとまがありません。「備えあれば憂いなし」といわれるように、できる限りの対策をしておくことが大切ですが、最も大事な「備え」を忘れていないでしょうか。
「心の準備」です。
「失う」ことを忘れていませんか
人生の大海を気持ちよく泳いでいると、思わぬ方角から災難の荒波が襲いかかり、すがっていた「丸太ん棒」という幸福が、無残に押し流されることがあります。そんな時に、よく聞くのが「まさか」「なぜ私だけ」という言葉です。そのように驚くのは、「自分だけは事故にも災害にも遭わない」と、信じていたからではないでしょうか。
(『月刊 人生の目的』令和6年12月号より一部抜粋)
続きは本誌をごらんください。
\ 最新号から定期購読できます /
【最新号】12月号 pickup
「人生の目的」こそ、心の健康の土台
苦しくても、なぜ生きるのか
その答えは『歎異抄』に
『なぜ生きる』の共著者・真生会富山病院心療内科部長 明橋大二先生にインタビュー
◯ 巻頭企画
【因果の道理】「自分が悪い」と、なぜ、思えないのか
◯ 1からわかるブッダの教え 令和版 仏教辞典
カルダイ尊者と欲深婆さん②
◯ 漫画 ブッダ 古澤たいち
玉日姫の願い
「いつまでも変わらぬ幸せになりたい」
◯ アニメ映画『親鸞 人生の目的』に学ぶ 歎異抄の旅 特別編
利他(親切)を実践すると、小さな悩みは吹き飛ぶ
◯ 私たちは、なぜ生きるのか 哲学者・伊藤健太郎
Q.80歳を超えて、介助が必要な父と母の、やりとりが心配です
◯ こころの相談室 心療内科医・明橋大二