【インタビュー】人生の旅は、独りぼっち

『人生の目的』著者
高森光晴先生

「孤独なのは、あなただけではないのですよ」
「家族や友人に囲まれていても、さびしい心はありませんか」
こう問いかけるベストセラー書籍『人生の目的』(1万年堂出版刊)は、昨年7月に発売されるや、たちまち10万部を突破し、大反響を巻き起こしています。
はたして、人生のさびしさは、どこから来るのでしょうか。
どうすれば喜びにあふれた一生を送ることができるのでしょうか。
『人生の目的』の著者・高森光晴先生にお聞きしました。

高森顕徹 監修
高森光晴・大見滋紀 著
画 茂本ヒデキチ

高森 世界的に注目されている墨絵アーティスト、茂本ヒデキチ先生が描いてくださったのです。本の中にも、カラーの墨絵が13枚も載せられています。絵を見ながら読んでいくと、より理解が深まると思います。

高森 約2,600年前、インドで活躍されたブッダ(釈迦)は、
「幸福になることが、人間に生まれた目的なのだよ」
と教えられました。
「では、どうすれば幸せになれるのでしょうか」
と尋ねる人に、ブッダは、
「まず、『人間とは、どんな者か』を正確に知ることが大事です。幸せになりたいのも私ならば、幸せを求めているのも私ですから、私自身を知らなければ人生の目的も分からず、幸福を手に入れることもできません」と語りかけ、譬え話で「私たち人間の実相」を明らかにしてくださったのです。この時のブッダの説法は仏説『譬喩経(ひゆきょう)』として、今日に伝えられています。
「どうすれば幸せになれるのか」は、昔も今も、すべての人が、最も知りたいことです。そこで、ブッダの譬え話を現代の人に分かるように解説しようと試みたのが、昨年発刊した『人生の目的』なのです。

仏説『譬喩経』に説かれている「人間の実相」
画 茂本ヒデキチ

高森 そうです。まず、「無人の広野を、独りぼっちでトボトボと歩いている旅人」が私たちなのだ、とブッダは教えられています。

高森 家族や友人など、どんな多くの人に囲まれていても、常に孤独でさびしいものが心の中にありませんか。
一緒にいても相手にされないとしたら、そのさびしさに耐えられますか。
そんな孤独な心を抱えて生きている私たちは、
「木枯らしの吹くさびしい夕暮れに、果てしない広野を、独りトボトボと歩いてゆく旅人と同じだ」と、ブッダは教えられたのです。

高森 20代の若者から、とてもうれしい感想が届いていますので紹介しましょう。

◎20代 女性
私は、孤独を感じることがよくあります。友達や仲間、家族。はたから見たら、多くの人に囲まれているように見えても、私はなぜか、とてもさびしく感じることがあります。そこで、以前、「海外に行けば、この孤独感から解放されるのでは?」と思い、海外で暮らしたことがあります。でも、この孤独感からは、どこへ行っても解放されませんでした。
『人生の目的』には、「魂は常に独りぼっちで、さびしいのだ」と書かれており、まさに私のことだと感じました。
「みんな孤独なさびしさを隠して、にぎやかそうにふるまっているが、その効果は一時的でしかない……」。ズバズバと自分のことを言い当てられ、思わず涙が出てきました。
本書には、お釈迦さまのたとえ話が書かれており、仏教をあまり知らない人にも、とても読みやすく、分かりやすい内容でした。ぜひ、同世代の人にも読んでほしいです。

高森 仏教というと、葬式、法事ばかりで、年を取ってから用事のあるものだと思っている人が多いのではないでしょうか。この読者が感じたように、仏教はとても身近なものであり、生きていくうえで大切な教えが説かれていることを、一人でも多くの人に知ってもらいたいですね。

(『月刊 人生の目的』令和6年4月号より一部抜粋)

続きは本誌をごらんください。


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令和6年4月号の主な内容


A4サイズ,80ページ,オールカラー
3月25日発売 定価:700円(税込)

人生の旅は、独りぼっち
このさびしさは、どこから

ベストセラー『人生の目的』の著者
 高森光晴先生にインタビュー


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・「健康こそ幸せ」はいつまで続く?
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